フリーランスになれば自由を手に入れられる。そう思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、フリーランス一年目の頃の私は、社畜だった会社員時代以上に仕事をしていました。
今でこそ自由なフリーランスとしての働き方を楽しんでいますが、当時を振り返ってみると、自由からは程遠いストイックな日々を送っていました。
その詳細を詳しく語っていきます。
フリーランスとパートの両立をしていた
私は二年前、会社員を辞めて、フリーのITエンジニアになりました。
もともとフリーランス一本でやっていく決意をしていたので、会社には退職の意思を伝えました。
ところが、「在宅でパート契約で残らないか?」との提案されたので、フリーランス兼パートの二足のわらじでやっていくことに決めました。
フリーランスの仕事は全く初めてのWeb業界で不安もあったので、これまでのスキルをそのまま活かせるパートの仕事は保険感覚でもありました。
パートは一日4時間、それ以外の時間はフリーの仕事に当てていました。
フリーの仕事は時給制ではなかったため、不慣れなWebの仕事にどんどん時間を費やしてしまう一方でした。
パートの4時間に加え、フリーの仕事は1日最低8時間はやっていました。
欲張って両方の仕事をしていたことにより、私の自由な時間はほとんど残りませんでした。
スキルが不足しているまま仕事を開始した
私は5月いっぱいで会社員を辞め、6月からはフリーランスの仕事を開始しました。
そのため、じっくりとWeb関連の勉強をする間もなく、ほぼスキルも無いままいきなり仕事を始めたも同然でした。
長年エンジニアとしてやってきたので、言語は異なりますが、プログラミングの基本的な考え方は応用できます。
しかしそれ以上に、新しく覚えなければならないことはたくさんありました。
PHPなどは大まかに理解できても、WordPressのフックだったり、JavaScriptだったり、全く触れてこなかったものを理解するのは苦労しました。
在宅フリーランスだと気軽に周りの人にたずねることが出来ず、基本的に1人で解決するしかありません。
とにかく孤独に必死に勉強しながら頑張り続けました。
実力以上の案件を引き受けていた
全く初めての仕事だと、自分がどのくらいやれるのかが分からないものです。
引き受けて、着手してみてようやく、自分の実力では厳しいと感じた案件がありました。
しかし、引き受けた以上は、期日に間に合うよう進めるしかありません。
いつ仕事の連絡が来るかも分からないので、スーパーに買い物に行くのも極力控えて、一日中家で作業していました。
夕食も準備する余裕がなく、仕事帰りの夫に買ってきてもらうこともありました。
お風呂の中やベッドの中でも、あの処理はこうして・・・と、ひたすら仕事のことが頭から離れませんでした。
フリーランスには、36協定のような働きすぎを防いでくれるルールはありません。
リアルに週7日、朝早くから深夜まで、休む間もなく作業に追われていた時期もありました。
「終わらなかったらどうしよう」と精神的にもだいぶ追い詰められていました。
あの月は確実に会社員時代の勤務時間を超えていたと思います。
まとめ:最初は大変だけど頑張った分得るものは大きい
自分で決めた道だし、こんな初心者に仕事を与えてくださるのだから、しっかり責任持ってやらなきゃと、とにかくフリーランス一年目はとにかくもがいて頑張ろうとしていました。
今思えば、数十分のスーパーの買い物くらい我慢しなくても良かったのにとも思いますが、当時はそれほどまでに余裕がありませんでした。
しかし、追い込まれていた中でやるべきことをやり切ったことにより、確実にスキルや自信が身につきました。
自分の実力や弱さや底力も、嫌というほど思い知らされました。
当時は辛いと感じる暇もないくらいに必死な毎日でしたが、とても良い経験になりました。