在宅でパート勤務、しかも業務内容はシステム開発というのは、世間的にもあまり例をみない働き方だと思われます。
今回は具体的にそのような働き方をしてみた一例を紹介します。
どのような会社でパートしていたのか?
私が正社員として勤めていたのは、100人規模のソフトウェア会社でした。
男女比は約3:1、社員の平均年齢は30歳くらいで、新入社員や中途社員も積極的に採用しています。
新入社員として入社しても、10年以内に辞めていく社員が大半なので、30〜40代の中堅社員が少ない印象がありました。
自社で請負で開発することもありますが、ほとんどの社員は客先常駐で働いていました。
私も長年ずっと客先に出ており、自社には月一度の会議で戻るのみでした。
そのような会社の正社員から、在宅パートに勤務形態を変更することになりました。
在宅パートの各種社会保険
正社員からパートに変更する際に、それまで加入していた各種社会保険にも変化がありました。
健康保険:健康保険→国民健康保険
会社で加入していた健康保険から、国民健康保険に切り替わりました。
国民年金:第2号被保険者→第1号被保険者
会社員ではなくなり、扶養にも入らなかったため、第1号被保険者になりました。
雇用保険:そのまま継続
あわよくば育児休業給付金を・・・と目論んでいたため、継続してもらうことにしました。
在宅パートの勤務形態
週5日(月〜金)、8:30〜12:30(1日4時間)
雇用保険に加入するため、1日4時間、週20時間の勤務にしてもらいました。
カレンダー通りで土日祝は休日です。
時間は、前の週に上司に予めメールで何時から何時の間勤務すると伝え、好きな時間を設定できましたが、他の予定がある日以外は固定で8:30からにしていました。
毎日終業時に日報、週の終わりに週報と翌週の予定をメールで送っていました。
なお、PCは業務用に会社から送られてきたノートパソコンを使用していました。
セキュリティワイヤーも付け、セキュリティには配慮していました。
在宅パートの仕事内容
1年弱の間に、自社Webサイトの改修(PHP)、既存システムの改修(VisualBasic)を行いました。
既存システムの改修は、いくつかの機能について設計〜テストまで行ったのですが、当初の見積もりでは期日までに明らかに終わらない量でした。
1日4時間のパートで、残業はなしとの契約だったため、会社員時代のように残業してカバーするわけにいかないところがやりづらかったです。
早めに上司に相談し、一部を他のメンバーに引き取ってもらうよう調整してもらいました。
連絡手段は基本メール、何かあれば電話でした。
ファイルのやり取りはメールに添付していました。
メールで質問した場合など、即座に返信があるとは限らず、私の勤務時間も短かったため、翌日以降に回答があることが多かったです。
ちょっとした不明点などを気軽に質問できなかったり、他のメンバーの状況をつかめないところが、在宅ワークのデメリットと感じました。
この既存システム改修作業に入るにあたり、概要などを説明してもらうために、一度だけ自社へ出向きました。
電話やメールだけでは理解しきれなかったと思うので、直接顔を合わせて説明を聞く事も重要だと感じました。
それ以降は自宅で一人で進めなくてはいけないことに不安もありましたが、無事担当分を完了することが出来ました。
まとめ
一般的に、ソフトウェア業界でパート社員の求人はほぼ無いのでは?と思います。
私は長年正社員として勤務して退職しようとしたために、このようなパートでの働き方を提案してもらえました。
外に持ち出せる(在宅で出来る)仕事が確保出来て、互いに信頼関係があるからこそ、在宅パートという働き方も可能なのだと思いました。