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IT業界は残業が多い?残業時間が多かった月TOP3

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IT業界は残業が多いというのが通説です。
実際、他の業界よりも多いのではないかと感じます。
約7年間、SIerとして客先常駐で勤務してきた中で、残業時間が多かった月TOP3を挙げていきます。

残業についての前提

忙しさは配属先のプロジェクト次第

忙しさは、配属先によって全然違います。
常に忙しい部署もありますし、普段はあまり忙しくない部署でも、とあるプロジェクトだけ炎上している場合もあります。
そこはもう、次第としか言いようがありません。

何故か常に忙しいプロジェクトにばかり配属されている人も多いですね。

36協定の順守

36(サブロク)協定とは、簡単に言うと残業時間が月45時間を超えてはならないという協定です。
実際のところは、特別条項があって、45時間を超えて働くことも可能なのですが・・・。

私の会社にも労働局の監査が入りまして、それ以降長時間の残業が以前よりも厳しくなりました(非常にありがたいです!w)。

ですので、月の残業時間は45時間以内に収まるように調整し、45時間超えそうな場合には、事前に報告していました。

36協定とは

残業や休日労働を行う場合に必要な手続。

1.労働基準法は労働時間・休日について、1日8時間、1週40時間(第32条)及び週1回の休日の原則(第35条)を定め、これに対して同法第36条は「労使協定をし、行政官庁に届け出た場合においては、(32条、35条の規定にかかわらず)、その協定に定めるところによって労働時間を延長し、又は休日に労働させることができる。」として、残業や休日労働を行う場合の手続を定めています。

2.この労使協定のことを、法律の規定条項である第36条をとって「36協定」と呼ぶことがあります。

(引用元:三六協定の基礎知識-10のポイント

残業時間についての感覚

私は決してIT業界では忙しい部類に入らない方だと思います。
忙しい自慢なら勝てる気がしませんし、身を粉にしてまで働きたくないと思っていました(笑)

残業は20〜30時間の月が多かったです。
プロジェクトが落ち着いているときは、10時間に満たない月もありました。
しかし、残業が少ないと、残業代が出ない分給料が低く厳しいため、20〜30時間程度がバランスが取れていてちょうど良かったです。

10時間台だと、忙しくなかったな、
20時間台だと、普通だな、
30時間台だと、まあまあ働いたな、
40時間台だと、結構忙しかったな、

・・・という感覚です。
世間の感覚とずれているのかは不明ですが、IT業界で私と同じような働き方をしてきた人ならば、きっと似たような感覚を持っているのではないかと思います。

残業時間が多かった月TOP3

3位:2014年2月 残業時間 52.75H

実働時間:200.00H、時間外(平日):38.25H、時間外(休日):14.50H

残業時間はそこまで多くないのですが、1~2週間だけとても忙しかったパターンです。
その内1日の勤務時間が8:30〜25:30、電車も当然走っていない時間だったため、徒歩40分程度かけて帰宅したことを覚えています。
そして翌日しっかり8:30に出社したのは我ながら偉いと思いました(笑)

2位:2015年7月 残業時間 73.25H

実働時間:239.00H、時間外(平日):73.25H、時間外(休日):0.00H

始まる前から炎上確定でかなりヤバいと噂されていた期間の短いプロジェクト。
開始が数ヶ月遅れにも関わらず、リリース日は動きませんでした。

案の定、製造・単体試験のフェーズが大変でした。
量が半端無くてやってもやっても追いつかない
さらに、チームの若手メンバーの1人が突然無断欠勤をし始め、そのまま二度と戻ってくることはありませんでした

それでも、私は休日はしっかり休みたかったので、平日頑張ることにしました。
平日毎日終電近くまで残業したことで、休日出勤せずに済みました

休日しっかりリフレッシュ出来ていたことも功を奏し、大変でしたがあまり業務に対する辛さは感じませんでした。
量はともかくやるべき内容と範囲は明確で、毎日ひたすら淡々と作業をこなしていくだけでした。

ただ、連日0時過ぎに帰宅し、そこから夜ごはん→風呂→寝るという生活でしたので、幸せって何だろう?と自問自答するようになっていました。

1位:2010年1月 残業時間 105.75H

実働時間:253.00H、時間外(平日):56.75H、時間外(休日):49.00H

デスマーチとはこういうことなのか・・・と体感したプロジェクトでした。

初めての出向

入社後3ヶ月間の新人研修を終え、社内で1ヶ月作業した後、初めての客先出向となりました。
私の会社(A社とします)のメンバー10名くらいが先に参画していたプロジェクトに、新人3名が追加で入れてもらえることになりました。
元々大変なプロジェクトと聞かされており、不安を抱いていた反面、ようやく社外へ出れるという解放感もありました。

いわゆる二重派遣というやつで、私はA社の社員なのですが、B社の社員という体でC社に常駐することになりました。
IT業界ではよくある形態なのですが、当時は自社の会社名を名乗れないことに、違和感がありました。

息苦しい環境

C社の方とは完全に別のフロアで、B社の偉い人(プロジェクトの管理者)+A社メンバーは狭く窓のない一室が作業部屋でした。

厳しい上司が1人おり、要領の悪い私の同期との相性が非常に悪く、B社の人が帰った後は、毎日のごとく説教タイムが繰り広げられていました。
上司の怒鳴り声で雰囲気は悪くなるし、同期(ちなみに男)はその場で泣き始めるし、なかなかのカオスっぷりでした。

それから、女子もスーツ着用だったため、毎日長時間作業するにはすごく窮屈でした。

新人かつ初めての客先で、作業も分からないことだらけ、雑談も出来るような雰囲気でなく静まり返った空間、力の抜きどころも分からず常に気を張っていたので、気が沈んでばかりの毎日でした。

恐怖の差し入れ ~part1~

仕事が本格的に忙しくなってきた頃に、B社よりカップラーメンの差し入れが届きました。
大きな段ボール箱2箱が、荷台に乗せられて。

その箱の意味を考えると非常に恐ろしくなりました。
夜食を与えるから遅くまで働けということなのだろうか!?などと深読みしてしまいました。
そのカップラーメンは自由に食べて良いということで、非常に助かりましたが・・・。

今でも差し入れしてもらったものと同じ種類のカップラーメンを見かけると、当時を思い出してしまいます(苦笑)

プロジェクトの山場

納期が近づき、年明け早々一気に忙しさが増しました。

何よりも、11連勤→1日休み→18連勤(翌月にまたがっていますが)が物凄くハードでした。

このような状況に陥ると、「ただひたすら寝たい」「普通の家庭料理が食べたい」「何も考えずぼーっとしていたい」「日光を浴びたい」「土日のどちらかだけ、せめて半日でも休みたい」など、悲しくも人として当たり前の幸せを求めるようになります。

残業代なんて二の次です。使う暇がないのですから。
しかし、この月の残業代は史上初の10万円超となり、少し報われた気がしました。

恐怖の差し入れ ~part2~

作業が山場だったある日のおそらく22時過ぎ、A社より手作りおにぎりが届きました。

ありがたい反面、遅くまで残って業務外の作業としておにぎりを作らされている社員がいることを思うと、ぞっとしてしまいました・・・。

同期の退職

新人3人で送り込まれたわけですが、その内の1人は作業が忙しくなり始めた頃からにになってしまい、プロジェクト終了後に退職してしまいました。
もう1人も、その数ヶ月後に退職してしまいました。

新人でいきなりこのプロジェクトは、正直厳しかったなと思います。

まとめ

入社1年目で、1位に挙げたプロジェクトを経験したため、それ以降のプロジェクトは「あの頃に比べたら全然辛くない!」と思え、何でも乗り越えて来れました。

若いうちに苦労した方がいいとはよく言ったものですが、まさにその通りでした。

IT業界で働く限り、程度はともあれ忙しい状況に陥ることは避けられないと思います。
ただ、私の場合はものすごく忙しい月は、年に一度あるかないかと言ったくらいでしたので、長年続けてこれました。

もう、こんな働き方には戻りたくないですけどね(笑)

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POSTED COMMENT

  1. 元IT人間 より:

    恐怖の差し入れ~Part3~
    ・ダンボール
    これを引くなりかけるなりして仮眠しろという意味でした。

    • 管理人 より:

      > 元IT人間様
      ダンボールですか!それはあまりに酷い待遇でしたね・・・。
      各現場での差し入れ、まだまだ闇が深そうで気になるところではあります。
      貴重なコメントありがとうございます&当時は大変お疲れ様でしたm(_ _)m

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